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『亡国のイージス』レビュー

『亡国のイージス』の試写を観てきた。
『ローレライ』、『戦国自衛隊1549』に続く福井晴敏3部作のトリということで、どうしても『戦国自衛隊1549』と比較してしまった(僕は『ローレライ』を観ていない)のだが、そのデキは雲泥の差のように感じる。
断言しよう。

この映画は面白い。

『戦国自衛隊1549』もこの『亡国のイージス』も、主題として「堕落した現代人がのさばる、この平成日本に対する警鐘」というメッセージが込められているのだが、前者が派手な演出により有耶無耶になっているのに比べ、後者はその描写がハッキリしている。

もちろん、重箱の隅をつつくように探せば、アラがないこともない。
例えば、仙石やジョンヒという謎のキャラクターを伏線にしたはいいが、それを回収できていない点とかだ。
しかし物語の芯がしっかりしているので、気にならないどころか、細かくしすぎるとかえって複雑になってワケが解らない内容になってしまう恐れもある。
潔く切り捨てたのが良い方に転んだか。

単純明快な『戦国-』に比べて、『-イージス』は難解かも知れないけど、ホントにイチ押しです。

余談。
試写会場に某映画評論家がいた。
だが、終わった後に「いやぁ、映画って本当にいいモンですね」と言ったかどうかは謎だ。

  by bigfield18 | 2005-06-30 22:37 | 考えごと

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