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人ひとりの、命の重さ

日付が変わったので昨日の話になるが、尼崎で起きた脱線事故には本当に衝撃を受けた。
どうやら50名以上が亡くなるという大惨事だったようだ。

「50名」という表現に、あなたは何を感じるだろうか。
「あぁ、そんなに多くの人が亡くなったんだ」。
僕も含めて、その数の多さでモノゴトを判断していると思う。

しかし、一人一人が亡くなったという事実の重さは同じだ。
以前、人生の分だけドラマがあると論じたが、事故で亡くなった方にその思いを馳せると、あまりにもやるせない気持ちがこみ上げてくる。
いつものように愛犬を撫でてから、会社に向かった人もいただろう。
今日は初デート、なんて学生もいたかもしれない。
一人ひとりが何の変哲もない日常を歩んでいた中での悲劇。
それが「50名」という言葉に集約されてしまうのは、なんだかとても心苦しい。

だが結局、人の死という悲しみは、遺された者にしか解らないのだ。
たとえ他人の僕がこんな文をいくら綴ろうと、それは解ったフリでしかない。
せめて、亡くなった方々の冥福をお祈りしたい。

ところでニュースを見ると、まだ事故原因が特定できていないのに、まるで運転士に非があったかのような報道が目立つ。
もし他の要因で脱線したのだったら、報道各社はどう責任をとるつもりなのだろう。
仮にもマスコミで働く者として、報道の在り方に疑問を感じずにはいられない。

  by bigfield18 | 2005-04-26 01:47 | 考えごと

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